去勢手術の一般的な費用はインターネットで調べると15,000円~30,000円程度。わが家の手術費用自体も3万円ほどでしたが、最終的に支払った総額はなんと約172,469円にまで膨れ上がりました。
なぜ、これほどの高額になってしまったのか……。その理由は、フレブルの子犬ならではの「拾い食い」によるトラブルがありました。

短頭種にとって「胃の中の異物」は死を意味する。
すべての始まりは五月の下旬。先生から告げられたのは
「胃の中に異物が入っていると、麻酔から目覚めるときにそれを吐き、気管に詰まらせて窒息死する恐れがあります」
鼻が低く気道が特殊なフレブルにとって、麻酔時の嘔吐は命取り。そのため、胃の中を完全に空っぽにしない限り、手術のGOサインは出ませんでした。
終わらない延期、積み重なる出費……わが家の悲劇
血液検査など(少し腎臓の数値が高いといわれました)をおわり、先生が「レントゲンを撮りましょうか」という先生の言葉。それが恐怖の扉が開いた瞬間でした。
撮れた画像を見てみると、いつの間にか飲み込んでいた小石や枯れ葉がしっかりと写っていました。「いつの間に!?」と愕然としましたが、これらを出すために排泄を促す点滴を打つことに。
看護師「1週間後に来てくださいね」と優しいお言葉。
そっと〇月〇日来院と手書きのメモをもらう(ぬくもり・やさしさを感じます)
そしてレシートには高額の医療費が「23,485円」(現実に帰還)
再検査のため来院。そしてレントゲンを撮り、確認してみると……「まだ残っとる!!」。また排泄を促す点滴を打つことに……。この点滴は皮下点滴なので犬がブヨブヨになります。
看護師「一週間後に来てくださいね♡」と悪魔の言葉をいただく
そっと〇月〇日来院と手書きのメモをもらう(優しさの裏にトゲを感じ始めます)
そしてレシートには高額な医療費が「8,580円」(ブヨブルを連れて帰還)
さらに1週間後。先生が愛犬を診察室の裏へ連れて行く姿を見送る。
受験結果を待つ心境です。
診察室の向こうから歩く音が……。そして、高鳴る鼓動ともにそっと扉が開きました。
「胃の中の異物がきれいにとれていますね」
合格です。
なぜだか達成感がありました。登山家なら登頂して頂から見える景色です。そう晴れ渡った遠くまで見える景色です。そして前進を告げる朝日が見えました。
しかし先生から「まだ腎臓の数値が高いので(胃の中に異物があると少し高くなることがあるみたいです)、胃の中もきれいになったので、来週再検査して、去勢手術日を決めましょうか」とのお言葉が。
看護師「一週間後に来てくださいね♡♡(任務達成、おめでとうございます)」というお優しいお言葉をいただく。
そっと〇月〇日来院と手書きのメモをもらう(入学式予定日、春を感じます)。
そしてレシートには高額の医療費が「10,340円」(ノーマルブルを連れて意気揚々と我が家に凱旋)
妻と協議の結果、この一週間は愛犬には悪いのですが、散歩禁止条例を発動し、強固な対策を取ることにしました。
そして病院に行く当日、家庭菜園に水をやり、観葉植物のライトをつけ、妻は鶏に朝ご飯をやりと、いつものルーティーンをして、愛犬を病院に行く用意をしていました。
病院に行く10分前、上着を着ているときに床に何か黒い物体が……。
やばいと思って、すぐさま対処しようとする私。
興味津々「なにアレ?」の愛犬が急接近してくる。
それを阻止しようとする私。
迫りくる愛犬。
それは瞬きすら許さない一瞬でした。
「パク」
口の中に手を入れて出そうとしましたが、時すでに遅し飲み込んでしまいました。
犬を初めて飼った方ならわかると思うのですが、オモチャなどがとても増えます。興味を持って犬用の知育玩具(ドッグフードを入れると蓋が閉めれるようになっており、愛犬が入っているところを探す玩具です)を買っていたのですが、その裏面のすべり止めゴムが外れており、それを飲み込んでしまいました。
意気消沈で病院に連れて行くと、先生に「どれくらいのものを飲まれましたか?」と聞かれ、大きさも把握していなかったため、知育玩具を取りに行くことになりました(もし何か飲み込んだら、写真を撮ることをおすすめします)。現物を見せるといつ飲まれましたと聞かれ、「1時間ほど前です」と答えたところ、まだに時間が浅いため、吐かせることにしました。愛犬が戻ってくると先ほどまでは、先生に尻尾を振って(うちの愛犬は小さい尻尾があり、人がとても大好きです)いたのが、とても怯えて、唸っていました(裏で何があった?)。無事、吐かせることはできたのですが、前回のブログにも書いた通り、エアコンが不調で温度が下がらなく危険なのと、これから真夏日になっていくことから、延期となりました(日は登り、また沈む)。経過観察のため、また来週来てくださいとのこと。
またこの吐かせる「催吐処置(7,000円)」がかかります。
看護師「胃の薬をお出ししてますので、一日二回お願いします」
そっと〇月〇日来院と手書きのメモをもらう(感情がありません)
そしてレシートには高額の医療費が「16,280円」(夫婦ともに肩を落として帰還)。
エアコンの保証期間がまだあったことあり、業者を呼んで基盤とかを変えてもらいました。しかし、それでも冷風が出ない状態で、業者が言うには風を出すフィンにホコリが溜まっており風が出にくい状態になっているのでエアコンをクリーニングしたほうがいいとのことで、エアコンをクリーニングをすることに。これがまた高いこと、安い業者を選んでやってもらってのですが、それでも25000円(エアコンを分解してすべて掃除してもらいました)します(泣)。エアコンを直すのに1か月ほどかかりましたが、しっかりと冷風が出るようになり除湿器と併用して室内の温湿度管理は準備万端。
それと、エリザベスカラーですが、病院から青色のエリザベスカラーを貰っていたのですが、妻がどうしても術後服(エリザベスウエア)なるものがあるのでほしいと、それがあると首につけなくてもいいらしく、愛犬の快適さを考慮して購入しました。
久しぶりに病院にやってまりました。
さて再検査を行います。レントゲン・腎臓の数値はどうでしょうか?
先生が入ってきます。息をのみます。
「胃の中に異物もなく、腎臓の数値もいます戻っていますね」
なんたる、賛美のお言葉。先生の後ろに後光が差し込んでいます。手術日を決めて手術前のしておくことの説明を聞きます。手術前には「前日は夕食を与えない」「朝9時以降は水を与えない」「夕方7時くらいにお向かいに来てください」と説明を受けました。また手術前で「明日頑張るから少しならいいかな」と思ってオヤツ等を上げてしまう飼い主さんがいるみたいです。上げてしまっては振出しに戻りますので、ここは鬼になったつもりで、絶対上げないでください。
看護師に手術日の三日前に再検査をしますのでよろしくお願いします。
そっと〇月〇日と手書きで書いてあるメモをいただく(ゴールが見えてきました)
そしてレシートには高額の医療費が「23,210円」(笑顔で愛犬に見せる)
やっとこの日が来ました。考えれば思い立った日から実に3か月。長かった「拾い食いの戦い」も今日で終止符です。
準備は万端。朝一番で愛犬を預け、祈るような気持ちでお迎えの時間を待ちました。
19時、病院の扉が開くと……。
普段は私たちを持てもあまり尻尾を振らない愛犬が、見たこともないほど「プリプリ」と尻尾を振って、妻の胸に飛び込んできたのです。よほど心細くて、頑張ったのでしょう。
先生からは「今夜のご飯は、いつもの半分にしてくださいね」と言われました。
家に連れ帰ると、妻の足の間から一歩も離れようとしません。フレブル独特の「ブーブー」という鼻を鳴らして、甘えん坊モードです。

その甘えた「おっさん顔」を見ながら、心から「本当にお疲れさま」と声をかけ、ようやくわが家の長い戦いは幕を閉じました。
医療費「3,0140円」
🔳涙の領収書まとめ
| 初回検査・点滴・ネッカー | 27,665円 |
| 催吐処置(ゴム)・レントゲン | 22,330円 |
| 腎臓数値チェック・通院 | 29,590円 |
| 予防薬・仕切り直し検査等 | 33,210円 |
| 去勢手術当日 | 30,140円 |
※この他にもエアコンクリーニング代25,000円や術後服の代金も掛かっています。
総合計 172,469円
最後に
いろいろと大変な思いもしましたが、無事に抜糸まで終えて元気走り回る愛犬を見ると、「頑張ってよかった」と心から思います。
わが家の出来事が、誰かの教訓になれば幸いです(笑)。
Life
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